なぜ製造業のDX化が進まないのか?
人材不足や旧型設備
変種変量
電気代の高騰など
製造業各所を取り巻く多くの問題が障壁となっている製造業ですが、なぜDX化が進められない工場が多いのでしょうか。
それはおそらくこのようにお考えの方が多いからなのではないでしょうか。
「デジタルに精通した人材が社内にいない」
「効果が分からないため投資をためらう」
「そもそも何から着手するればいいのかわからない」
「経営層もしくは現場にデジタルへの抵抗がある」
確かに
「DX化は投資範囲が広範囲かつ長期的なので、効果を特定するのが難しい」
「効果の測定をすると人手の分だけで見たら投資が合わない」
と思われてしまいがちです。
費用対効果が示しにくいためDX化の推進に悩んでいる方が多く、
DXに対する抵抗感が生じてしまうのでしょう。
抵抗感を少しでも軽減できるよう、
以下ではDX化のメリットをご紹介します。
日本の製造業におけるDXは約8割が未着手
「DX白書2023」によると製造業でDXの推進を進めている企業は20%〜30%にとどまっているということです。
様々な理由からDX化に抵抗感をお持ちの方が多いですが、
DX化のスタートアップ時に負担を減らすためには、
以下のような考え方を持つことが大事になります。
- エキスパートと二人三脚で推進する
- 投資対効果を明確する
- DXで実現したいビジョンを明確にする
- DXでもたらされるメリットを明確にする
しかし先ほども述べた通り費用対効果が示しにくいという点があります。
そこでデジタルツインという物があります。
これを活用することで工場内でのシミュレーションが可能になり、
よりリアルに費用対効果を示すことが可能になります。
デジタルツインについては
今後もう少し詳しく解説したいと思います。
製造業のDX化を進めるメリット
DX化はどのようなメリットを
生むのでしょうか。
DX化を推進することにより、情報量が圧倒的に増加し、
部門を超えて、情報やデータが共有できるようになります。
そのため、部門間でのコミュニケーションが円滑になり、ベテランや歴が浅い従業員も含めて、
それぞれの知見を合わせることで更なる価値創出につながることでしょう。
また、各企業様の熟練した職人の勘・コツに基づくノウハウというのは、
ベテランの作業者が引退・退職するとノウハウが流出し、
会社に残らないという問題もあるでしょう。
しかしDX化を推進することで、「熟練の職人や先輩から習っているものづくり」を言語化してデジタル化、
データベース化への変革が可能になり、会社のノウハウとして蓄積していくことが可能になります。
そして、どこが課題なのかというのをみんなで情報共有できれば
みんなで何とかしようという風に話がまとまるため、
DX化を推進することで情報量が増えるというメリットがあります。
そして、DX化は全体に対する貢献度やルールも可視化することができます。
弊社の製品を導入されたお客様でも、従来ベテランの職人技に頼っていたところが、
可視化を進めことで、主体的に不良削減に向かって取り組む風土ができたと伺いました。
そして「若い人でも作れる工場」へ変革を遂げたということです。
このようにDXは会社全体の変革にも作用する可能性があります。
今後も工場のDX等について情報共有をしていきたいと思います!