はじめに
「ねぇ、○○」と話しかけるだけで天気を教えてくれたり、音楽をかけてくれたりする“音声アシスタント”。
代表的なのは、AppleのSiri、AmazonのAlexa、Googleアシスタントなどですね。
まるで人と話しているように自然に答えてくれますが、
その裏側では、AIがとても複雑な処理を行っています。
この記事では、音声アシスタントがどのように「聞いて」「考えて」「話す」のか、わかりやすく紹介します!
音声アシスタントの基本の流れ
音声アシスタントは、次の3つのステップで会話をしています。
それぞれのステップを順番に見ていきましょう!
1.声を聞き取る(聞く)
まずは、あなたの声をキャッチして言葉として認識するところから始まります。
このとき使われているのが「音声認識」という技術です。


●マイクで声を拾う
スマートスピーカーやスマホに内蔵されたマイクが、あなたの声を聞き取ります。
「OK Google」「Hey Siri」などの合図(キーワード)を聞き取ると、録音がスタートします。
●声を文字に変える
AIが音の波を分析して、どんな言葉を話したのかを文字に変換します。
このとき、発音の違いやノイズを取り除きながら、最も近い言葉を推測しています。
最近はAIの学習が進んでいるので、方言やアクセントが違っても認識できるようになっています。
2.言葉の意味を理解する(考える)
声を文字に変えたあとは、AIがその意味を考えます。
このとき使われるのが「自然言語処理(NLP)」という技術です。


●文の流れを理解する
AIは、単語だけでなく「文全体の意味」や「前後の流れ」も読み取ります。
たとえば「明日の天気は?」と聞かれたら、「明日」「天気」という情報をもとに天気予報を調べると判断します。
●話の目的を見分ける
AIは、「これは何を聞きたいのか?」を判断します。
たとえば「音楽をかけて」は「音楽再生のリクエスト」と理解する仕組みです。
●キーワードを見つける
文章の中から「日時」や「場所」など、必要な情報を抜き出します。
これで、どのデータを使えばいいかがわかるようになります。
●過去のやり取りから予測
AIは、あなたとの過去の会話やよく使う言葉を覚えていて、次に求めていそうな情報を予測することもあります。
これによって、よりあなたに合った答えを返せるようになります。
3.答えを返す(話す)
AIが意味を理解したら、次は「どう答えるか」を考えて、実際に“話す”段階に入ります。


●テキストで答えを作る
AIは、あなたの質問に合った答えを文章の形で作ります。
できるだけ自然な言葉づかいに整えて、時にはちょっとしたユーモアを交えることもあります。
●会話の流れを管理する
AIは、前後の会話を記憶しながら「次にどんな答えを返せばいいか」を判断します。
このおかげで、何往復も続く自然な会話ができるのです。
●声に変えて話す
最後に、作った文章を“声”に変える「音声合成」という技術を使います。
今では、人のような抑揚やテンポまで再現できるようになっていて、まるで本当に人が話しているように聞こえます。
音声アシスタントを支える技術たち
音声アシスタントを動かしているのは、主に次の4つのAI技術です。
1.音声認識(ASR)
人の声を文字に変える技術です。
今では多くの言語や方言に対応しており、騒がしい場所でも正確に聞き取れるようになっています。
2.自然言語処理(NLP)
言葉の意味や文脈を理解する技術です。
最近はChatGPTなどの「大きな言語モデル(LLM)」が発展したことで、
より自然で人間らしい会話ができるようになっています。
3.音声合成(TTS)
文章を自然な声で話す技術です。
昔のような機械的な声ではなく、今は抑揚や感情のある声が作れるようになりました。
声の種類を選べるものも増えています。
4.エッジコンピューティング
すべての処理をクラウドに任せるのではなく、一部を端末の中で行う仕組みです。
これにより、通信が不安定でもすぐに反応してくれるようになりました。
まとめ
音声アシスタントは、「声を文字に変える」「意味を理解する」「声で答える」という3つのステップで動いています。
その裏には、音声認識・自然言語処理・音声合成といったAI技術が組み合わさっています。
今や私たちの生活の中にすっかり溶け込んでいる音声アシスタント。
これからも進化を続け、もっと自然で、もっと人に寄り添う存在になっていくでしょう。
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